猫を愛してやまないスタッフがキャットフードを厳選!合成添加物不使用のネコメシをまとめました!
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pHコントロールキャットフード

猫と切っても切れない関係にある病気が、腎疾患と尿疾患です。
どちらも一度かかると「療法食」と呼ばれる食事療法で改善していく必要がありますが、特に尿疾患は「pHコントロールキャットフード」で日常的に予防・改善が出来ます。
今回は、尿疾患にかかってしまった猫のためのpHコントロールキャットフードについて、特徴と与え方をご紹介していきたいと思います。

1.pHコントロールキャットフードって?

pHコントロールキャットフードとは、キャットフードのpH値によって、猫の尿のpH値をコントロールする療法食を指します。
猫の尿はもともと弱酸性ですが、今まで与えていたキャットフードや日常的に摂取する水分量が原因でpH値がアルカリ性に傾くことがあります。
そうなれば、体内で細菌が発生しやすくなるだけでなく、尿に含まれるリンやマグネシウムなどのミネラルが結晶化し、尿疾患の原因となるのです。
pHコントロールキャットフードは、猫の尿を酸性に傾ける効果があるため、こうした尿疾患の予防・改善にとても効果的です。

2.pHコントロールキャットフードの選び方

pHコントロールキャットフードの多くは、パッケージに「pHコントロール」という記載があります。
また、尿疾患の種類によっても、向いているキャットフード・向いていないキャットフードがあるのですよ。
主な尿疾患の種類と、療法食として向いているキャットフードの特徴をご紹介します。

2-1.ストラバイト結石
ストラバイト結石は猫がかかる尿路結石の中でも最も多い結石症で、「リン酸マグネシウムアンモニウム」と呼ばれる事もあります。
ストラバイト結石にかかってしまった場合は、pHコントロールキャットフードの中でも特に、カルシウム、マグネシウム、リンなどのミネラル分が少ないキャットフードを与えるようにしましょう。
「pHコントロール」と書かれているキャットフードであれば、猫の身体を酸性に傾けることで、結石を溶かし体外へ排出してくれます。

2-2.シュウ酸カルシウム結石
シュウ酸カルシウム結石は、ストラバイト結石に次いで発症率が高く、猫の身体が酸性に傾くことで発症する結石です。
ストラバイト結石だけに着目した療法食が増えた結果、猫の身体が酸性に傾いてしまい、近年で爆発的に広まりました。
シュウ酸カルシウム結石は療法食だけでは治療が難しい病気ではありますが、pHコントロールキャットフードを与えて猫の身体を弱酸性に近い状態にすることで、病気の進行を抑えたり、治療の補助的な役割を果たしたりする事ができます。
このように、病気の種類によっても療法食の選び方に違いがありますので、獣医さんからの指示やアドバイスをよく聞いて選んでみてくださいね。
予防的に与えたい場合は、パッケージの成分表を見て「リン」と「マグネシウム」が少ない、あるいは入っていないものを選ぶと良いでしょう。

3.pHコントロールキャットフードの与え方

猫は食べ物の変化に対して大変敏感な生き物です。
突然、すべてのキャットフードを療法食に切り替えてしまうと、まったく食べなくなってしまったり吐いてしまったりすることも。
まずは、今まで与えていたキャットフードと療法食を半分ずつ混ぜるなどして、徐々に慣らしていくようにしましょう。
どうしても食べてくれない場合は、pHコントロールのサプリメントなども販売されているので、食事と一緒に与えてみるのも良さそうです。
pHコントロールキャットフードを与える時の注意点
3-1.病気の種類によって使い分けしよう
ひとくちに「尿疾患」と言っても、先に挙げたとおり様々な種類のものがあります。
誤ったキャットフードを与えると、病気の悪化に繋がりかねないので、獣医さんとよく話し合って適切なフードを与えるようにしましょう。

3-2.健康な猫には与えない
pHコントロールキャットフードは、健康な猫でも作用してしまいます。
pH値が正常に保たれている猫に、酸性に傾けるキャットフードを与え続けると、尿が酸性に傾くことで発症する「シュウ酸カルシウム結石」にかかってしまうおそれがあります。
pHコントロールキャットフードは、獣医から結石の診断を受けた猫だけに与えるようにしてください。
多頭飼いしている家では、健康な猫が療法食を食べないよう、別室で食事を与えるなどの工夫が必要です。

3-3.体重管理をしよう
pHコントロールキャットフードは若干太りやすいタイプのキャットフードのため、猫の肥満防止に体重管理はしっかりしてあげましょう。
中には、体重管理に配慮したローカロリーのキャットフードもあるので、猫の病気と合うようでしたら選択肢に入れてみても良いかも知れませんね。

3-4.水分はたっぷりと用意しよう
pHコントロールキャットフードは、猫に水分をたくさん摂らせる目的で、ナトリウム(塩分)を多く含んでいます。
猫がすぐに飲めるよう、いつでも新鮮な水をたっぷり用意してあげてください。

4.まとめ

尿疾患は一度かかってしまうと治療に時間がかかり、また再発リスクもあるため長期的に予防を続ける事が大切です。
pHコントロールキャットフードは、日頃の食事から猫の尿疾患にアプローチして予防・改善をしてくれる療法食なので、今尿疾患に悩んでいる飼い主さんは是非取り入れてみてはいかがでしょうか。
猫の状態に合わせて食事を管理して、健康な状態を維持してあげられるように心がけましょう。

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